採集記
 (2004年6月19日)

 
 同行者  :鍬匠 甲冑屋さん
 ターゲット:福島産ヒメオオクワガタのルッキング採集
 結 果  :2人で3産地のヒメオオ8♂+4♀、ミヤマ2♂、アカアシ1♂、他の採集に成功

      

 6/18(金)の20:50。会社からの帰宅途中、携帯電話が鳴りました。
 鍬匠 甲冑屋さんより、「明日、南会津へヒメ狩りに行きましょう」とのお誘い。
 3時間後の時計が午前零時を回る頃には、2人で東北道を北に向かって走行していました…(苦笑)。

 5/22のコルリ採集時と同様、順調に高速道を走行していましたが、埼玉県を過ぎた辺りからフロントガラスに水滴が付き始めました。またもや、です…。
 今回は、福島県に入ってからも雨は激しく降り続き、路面はビシャビシャ状態…。
 今度こそは雨天での採集を余儀なくされるのかと思ったのですが、目的地に着くと雨は上がっており、爽快な高原の朝を味わうことが出来ました。
 甲冑屋
さんは、「晴れ男」とのことです。


 ヒメオオ狙いのルッキング採集は、およそ8ヶ月半振り。
 正直なところ、6月下旬にもなっていないこの時期の採集は、相当困難を極めるのでは?と想像していました。

 5/22のコルリの新芽採集時には芽吹き途中だった柳の葉も、しっかりと開いています。


 雰囲気的には「黒い塊」が直ぐに見つかりそうですが、そんなに甘くはありません。
 相当な距離を移動してみたものの、確認出来るのは「黒い塊」のない柳ばかり…。

 やがて…、
あった!!
 柳の樹上に「黒い塊」が見えます。
 しかし、慎重に網をあてて振動を与えたつもりが…。
 「黒い塊」は藪の中に落ちてしまいました。今年のルッキング第一号はミス!
 採集技術の未熟さを痛感…。
 一瞬確認できた姿から、ヒメではなく、小型のミヤマだと思われたのが唯一の救いです。


 気を取り直して、ルッキングを続けると…。


 今度は間違いなく、ヒメオオクワガタの♀です!!!
 比較的採集し易そうな場所。それでも慎重に、慎重に網をあてたつもりが、なんと今回も「黒い塊」は藪の中へ…。
 落ちた辺りを探ってみたものの、結局採集には失敗しました…。


 気を取り直して、柳、ダケカンバを中心に探索を続けた結果、今度はヒメオオ♂と判る「黒い塊」を発見!!
 今度こそ、慎重にネットインに成功しました。
 40mm後半はありそうな♂。この時期に採れるヒメオオは大型の個体が多いようです。
 上翅左側には、喧嘩で付いたような傷があり、どうやら越冬個体を思われます。



 
 その後も採集を続けた結果、3産地において、2人で8♂+4♀のヒメオオを採集することが出来ました。
 柳がほとんどですが、ダケカンバで1♂、樹種不明の花の咲く木で1♀、ササで1♀、ハリギリで1♂を採集しました。
 ヒメオオの自己採集個体は、6♂+1♀として計上します。




 身体に泥が付いた個体を複数採集出来ました!
 越冬個体であることを自ら証明しているようです。


 ヒメオオの他には、ミヤマ2♂とコクワ1♂、そしてアカアシ1♂を採集しました。


樹種不明の多年草に付くミヤマ♂


 ヒメオオのルッキング採集の爽快さを味わうと共に、南会津でのヒメオオ生息数の多さを改めて実感しました。 この時期に10頭を越えるヒメオオを採集出来るなんて…。

 鍬匠 甲冑屋さん、色々とありがとうございました。

TOP