採集記
 (2004年5月22日)

 
 ターゲット:福島産(原名)コルリクワガタの新芽採集
 結 果  :43♂+11♀の採集に成功

      

 昨年秋にルリ属の魅力を改めて実感して以降、ずーっと待ち遠しかった(原名)コルリの新芽採集にようやくチャレンジする日が来ました。
 前日の天気予報では、関東近郊は曇りがちながら、降水確率は10〜20%。風も弱いとのこと。
 つい期待に胸が膨らみ、2:30過ぎに目が覚めてしまいました。
 窓から外を覗くと、曇空。まぁ、予報通りと、ガソリンを満タンにし、ハイウェイカードを追加購入して3:30に出発しました。
 目的地は、絶対数の多い南会津にするか、短時間で複数ポイントをハシゴ出来る上越方面にするか迷ったのですが、結局南会津を選びました。

 順調に高速道を走行していましたが、埼玉県を過ぎた辺りからフロントガラスに水滴が付き始めました。   ん??…
 見間違えかと思いましたが、です…。
 栃木に入る頃には、連続ワイパーの使用が必須の状態となってしまいました。
 ここまで来たら、福島まで行くしかない。もしかしたら、昨日の晴天下で新芽にもぐりこんだコルリを採れるのでは?と自分に言い聞かせて、前へ進みました。

 ラッキーなことに、高速を下りて福島県が近付くに連れて上空が明るくなり、雨が止み、霧が晴れ、しまいには晴天〜薄曇りの状態となりました!!
 ここ数回の採集は、なぜか好天に恵まれることが多くなっています。


 現地着は、6:30過ぎ。所要時間3時間!! 
 昨年、8度足を運んだ当地ですが、3時間で辿り着けたのは初めての記憶です。どんな運転をしてきたのでしょう(苦笑)。
 気温は7℃程度。
 少し寒いですが、陽が上がればと期待して…。
 それにしても、ブナの新緑の綺麗さは、半端ではないと思いました。
 
 今年は、雪が少なく、新芽の開きが早いとのことですが、意外や意外、ポイント周辺の高標高地点の新芽の開き具合は、昨年よりむしろ遅い感じです。
 確かに残雪は少ないようですが、コルリ発生ピークの予想、難しいですね…。


 まずは、昨年5/25の採集で実績のあった、高標高のポイントで新芽の確認をするものの、確認・採集個体はゼロ!!
 誰かが、朝一番で採集したからなのか?
 発生が遅れているからなのか?
 時間が早いからなのか?
 焦りが出てきます。

 次に標高を大幅に下げて、有名林道入口周辺の探索を行ってみました。



 あった!!
 ヒメオオよりはるかに小さいのですが、小さな塊をブナの新芽上で確認することが出来ました。


 先日購入したばかりの、ネットで受けてみると…。
 予想通り、原名コルリクワガタ♂です!!!
 原名ルリクワガタ、トウカイコルリクワガタを見慣れていた為、♂生体の印象は「青味が強い!」です。


 その後、2時間ほど周辺の探索をして、このポイントでは4ペア+2♂を採集することができました。
 採集状況から、一部の個体は、昨日から新芽にもぐり込んでいたものと思われます。
 ここでは3名のコルリを採集されている方とお会いしました。



 
 その後、高標高の場所に戻って探索を試みるものの、1♂を採集したのみ。
 昨年とは状況が違うようです。

 
 その後も、場所を変えて
探索するものの、成果が上がらないまま10:00を過ぎた頃…。
 樹種不明の葉の部分で交尾するコルリ♂+♀を発見。



 周囲を見回すと、コルリ♂があちこちに居る!!
 どうやら、次から次へと、飛翔して来るようです。


 ほんの数十mの範囲にあるブナの新芽を行ったり来たりとチェックするだけで、コルリを採集することが出来ました!!
 飛翔中の青い個体を網ですくったり…。

 コルリの新芽採集は、クワガタ採集の中で、最も爽快で楽な採集ではないかと改めて思いました。
 待っているだけで、獲物が次々にやって来てくれるのです!


 結局、いつまで続けてもキリがない状態となってしまった為、11:00に採集を終了。
 採集した個体は、個体差チェックの為、全頭持ち帰ることにしました。
 帰ってからカウントした結果、合計
43♂+11♀を採集することが出来ました。
 採集を続けていれば、3桁に到達するような勢いでした。


尾瀬のシンボル、燧ケ岳

 温泉入浴して、早めに現地を発った結果、15:30前には帰宅することが出来ました。
 幻のような12時間でした。
 

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