採集記
 (2004年4月7日)

 
 ターゲット:ルリクワガタ(原名亜種)成虫
 結果 :福島産 原名ルリクワガタ13♂+10♀+幼虫多数
           オニクワガタ幼虫:2頭(ルリ材より)

      

 3月末より、ルリクワガタのブリード・チャレンジを開始したものの、戴きものを含めた2ペアとも思うような結果が出ていないことから、なんとか成虫を確保しようとかなり無理をして、平日採集を試みました。
 ブリード・チャレンジ初心者としては、発生直前のこの時期の成虫の確保が重要だと思いました。

 行先は、4/1にゲートが開いたばかりの山梨にするか、初チャレンジとなる栃木〜福島県境にするか迷ったのですが、結局、北に進路をとっていました。
 現地着は、10:30。林道脇に僅かに雪があるものの、天気は良く、今日も絶好の採集日和です。
 上着すら必要のない暖かさでした。


 栃木県側には運転しながらパッと見て良い雰囲気のポイントがなかったのですが、福島県に入ってまもなく、林道脇に雰囲気の良い立ち枯れを発見。車から降りて見てみると(・)が付いています!!!
 今日の1本目の材です。この付近にルリクワガタが棲息していることを確認。
 結局、この材からは何も出なかったものの、幸先の良いスタートです。






 ふと、斜面を少し下った所に、空中に浮遊したやや太いブナの倒木があるのを発見。
 下側にはカワラタケが生えています。良く見ると、無数の(・)が!!!




 慎重に削って行くと、まずは♀成虫が!!!。


 次は♂成虫!!!

 次も♂成虫!!!


 幼虫よりも、成虫の方が多いという感じで、この倒木からは、7♂+3♀を採集することができました!!
 材の日当たりの良い側には成虫が多く、日の当たらない湿った側には幼虫が多い感じでした。



 近くにも良さそうな材はあったのですが、手を付けずにポイントを変えてみようと、少し移動してみました。
 まもなく、林道脇に(・)マークの多数付いたやや細めの(空中浮遊)倒木(直径15cm程度)を発見!!!
 ここは非常にルリが濃いようです。


 少し削ってみると、成虫が次から次へと顔を出しました。


 結局、この材から、6♂+7♀の成虫をゲット!!!
 まだまだこの小さな材からも採れそうな感じでしたが、合計13♂+10♀となったので、ここで止めることにしました。

 ♀は9頭が銅色で、1頭が黒化型でした。



 目標数以上の成虫が、2時間強で簡単に採れてしまい、後は少し観光気分で来た道とは別のルートから帰途に着きました。
 今思えば、少し戻って栃木産ルリや、(原名)コルリ材、(原名)ツヤハダ材
等へのチャレンジをすれば良かったとも思うのですが…。


 
 関東の低地では、桜の花が散っていますが、山の麓は満開、山の上はまだツボミ状態…。少し季節の逆戻りを体験できました。
 もちろん、ブナの新芽はまだまだ固く閉じたままですが、もう少しでお待ちかねの新芽採集のシーズンが近付いていることを実感することが出来ました。


採集した成虫群、1♂+2♀は傷付けてしまいました。


今回も、産地保護の観点から、採集標高表示は省略致しました。


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