採集記
 (2004年3月28日)

 
 ターゲット:茨城産ルリ属クワガタ
 結果 :茨城産原名ルリクワガタ1♂+1♀+幼虫多数

      

 採集活動はせず、自宅で過ごす予定だったのですが、あまりにも陽気が良かったのでちょっと無理してルリ属クワガタを求めた採集に行くことにしました。
 自宅発は10:45。高山種狙いの採集の出発時間としては、最も遅い記録です。でも陽も長くなってきたし、帰りが多少遅くなってもいいや!!という軽い気持ちでの出発でした。
 実は、自宅を出たときは神奈川方面に向かおうとしていたのです。一昨日まで降った雨が、高所では雪になっていたのでは?と思い、少しでも雪の少ない土地を目指したかったのです。
 自宅から5分ほどで到着する首都高の入口へ向かうと、なんと首都高はどこも大渋滞の表示!!
 日中の首都高を渋滞なく走れるのは唯一日曜の午前中という感じなのに、これでは現地着が相当遅れそうです…。
 道端に車を停めて、急遽頭をよぎった茨城のポイントをカーナビに入力してみます。まだ、茨城の高所には行ったことがないのですが、地図を眺めていると、「高山種」狙いで攻められそうな場所は数箇所しかなさそうです。
 とりあえず軽い気持ちで向かってみることにしました。


 前置きが長くなってしまいましたが、現地着は13:15頃。林道を快調に登って行くにつれて巨大なブナが顔を出し始めました。北側斜面に僅かな残雪があるものの、雪はほとんど積もっていません。適当な場所で車を停め、山道をゆっくりと登ってみました。ササが茂っているものの、丈が小さく、入るのも楽な感じです。
 茨城では、ルリクワガタは普通に見られるのに対し、コルリクワガタはかなり少ないようです。
 一応ルリ材を中心に探しながら、コルリ材も時々ひっくり返してみるような採集活動にしました。




 5分程登った所で、山道から逸れて、北東斜面に入ってみました。なんとなくポイントに吸い寄せられるような不思議な感覚でした。
 ほどなく原名ルリの入っていそうなブナの立ち枯れを発見。
 よく見ると、複数の産卵痕がありました!!!




 材の表面は乾いていて、ボソボソという感じ。崩すようにして行くと、なんと幼虫より前にルリクワガタ♀成虫が顔を出しました。それも黒化型(青色起源)!!
 よく見ると、昨年山梨で採集した黒化型ルリ♀より青味が強い感じです。ルリ♀の色の違い、本当に面白いです。



 数頭の幼虫を追加した後、同じ材から今度はルリクワガタ♂成虫が顔を出しました!!
 こちらは、山梨・東京で見たルリ♂と大きな色の違いはなさそうです。




 結局、この材の周辺の産卵痕付き立ち枯れからもルリクワガタと思われる幼虫を採集することが出来ました。






 その後は、コルリ材をひっくり返してみるものの、状態は良くても産卵マークは皆無。
 やはり茨城産コルリの採集は、難しそうです。

 結局、3時前には現地を後にしました。2時間弱の採集で初の茨城産ルリクワガタを採集できて大満足です!!
 最近思うのですが、どうも成虫を採集してしまうと無理してそれ以上の収穫を得ようとしなくなっている気がします。今になってブリード実験用にもう少し頑張って成虫を探せば良かったと思うのですが…。



 このポイントは、まだまだ車で入って行きたい側道が多数あり、また時期を変えて訪れてみたいと思いました。


茨城産ルリクワガタ(原名亜種)
左:♂,右:♀(黒化型)

今回は、産地保護の観点から、採集標高表示は省略致しました。


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